桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Works更新のお知らせ(東八幡平病院増築〈株式会社佐藤総合計画と協働〉)

今年7月に竣工した東八幡平病院増築(株式会社佐藤総合計画と協働)のWorksをアップいたしました。
ぜひご覧ください。

Works更新のお知らせ(ことのはきっちん)

今年10月に竣工した ことのはきっちん をアップいたしました。
ぜひご覧ください。

大坪純平ギターリサイタルとブルガリアンヴォイス

先週の金曜日、仕事でお世話になっている藝大作曲科の先輩からお誘いを受けて「ティアラこうとう小ホール」でのリサイタルに行ってきました。

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もともと僕がギターが好きなこともあって、目の前で演奏してくれた大坪純平さんをはじめ共演者の方々にかなりハマってしまいました。
この演奏会、どの曲も委嘱作品で構成されていて、演奏家と作曲家が一対一で作り上げたもの。演奏できる人がいなければ作品発表の機会は永遠に訪れないわけですから、究極の作品作りと言えます。
演奏会そのものもかなりマニアックでして、お客さんはほぼみなさんお友達、つまり身内の方々のようでした。
調弦が自由自在に変えられるギターはこれまでにない旋律を演奏するにはうってつけ!との事で、どれも演奏者泣かせの作品ばかり。
演奏途中で調弦を変えなきゃいけないものもあり、また、1/4微分音というのが多用されているそうです。
大坪さんが「アンコールは勘弁してください!」と最初から宣言するほど疲労困憊するのだ、とのこと。

途中の休憩時間には演奏家と作曲家のトークコーナーもあり、楽しませてくれました。
その中で、「近接した音同士を用いた不協和音を使って独特の合唱の響きを生み出す、『ブルガリアンボイス』からの参照」という作曲家の解説があったので、早速調べてみました。

ブルガリアンボイスとは東ヨーロッパのブルガリア地方に古くから伝わる女性合唱のことを指していて、伝統的な歌唱法として近年人気を集めているそう。
スコットランドのバグパイプの演奏のような響き方をします。

次に僕に刺さったのが、あるブルガリアンボイスの合唱曲の歌詞。
それはこんな歌でした。

笛の音が聴こえるよ お母さん 上からも 下からも 村の方からも
見てくるわ お母さん ちょっと聴いてくるよ
愛しい人よ 愛しい人よ
うちの村の人なら 一夜だけ愛します
もしも あなたが旅人ならば 私は生涯の愛をささげるでしょう

なるほど、これは地域のあり方、姿勢を歌にしているのですね。
旅人は交易をもたらし、外貨獲得の手段そのものであります。
また、血を濃くせずに種を残し繁栄させる手段でもあります。
地域は外に開かれたものであれ、というメッセージがそのまま歌になっているわけです。

演奏会と地域を考える目線がなぜか一致してしまった夜でした。

翌日、仕事でお会いした作曲家にその話をしたら「桑原さんも相当お好き(マニアック)ですね」と呆れられてしまいました。(笑)

Airbnbその後

8月29日のブログでお伝えしたオークフィールド八幡平へのAirbnbによる宿泊体験がこの10月で28組44泊のお客様をお迎えするまでになりました。毎回実に素敵なゲストにいらしていただき、とても豊かな交流が行われています。日本はもちろんのこと、インドネシア、韓国、中国、スイスと国籍も幅広く、みなさん実に日本が好きで、また、中にはこの地域への移住をご検討されている方もいらっしゃいます。本来、私が運用するにあたって借りている費用よりもAirbnbの売り上げが上回らなければいけないのですが、現実はなかなかそうもいきません。が、それでもこうした交流が生まれていくことはオークフィールドにとっても地域にとっても大きなプラスの財産です。いうまでもなくホストである私自身の「生きがい」にもつながっていきます。また、「居住者の生きがい」にもつながることは何よりも捨てがたい魅力です。是非みなさんもいらしてください。きっと、忘れがたい思い出と暖かいつながりを見つけていただけると思います。お待ちしております。

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Airbnb(私のお部屋)
https://www.airbnb.jp/wishlists/224104253/join?invite_code=CBBBILPA&inviter_id=103298140

岩手山で骨折!

9月の第3週、第4週と2週にわたり、いつもオークフィールドから見上げている山、岩手山(標高2038m)に娘と二人で登ってきました。最初は北面の焼走りから頂上を目指し、その後西に尾根をたどり松川温泉まで行く1泊二日の行程で臨みましたが、あいにくの二日目の悪天候で、八合目避難小屋で一泊したのち焼走りまでもと来た道を戻ることになりました。
そこで翌週、今度は松川温泉から入山し尾根をたどり山頂を目指し、八合目避難小屋で一泊した後頂上でご来光を仰ぎ、その後北面の花畑を経由して松川温泉まで下山することにしました。
1日目は殆どガスの中。火山性のガスと霧がもたらすガスがどちらだかわからないようなそんな真っ白い中、次々に現れる岩の塊をよじ登り、八合目避難小屋に辿り着きました。二日目の明け方、ご来光を見ようと避難小屋の外に出た時もまだ濃いガスに包まれておりました。寒さと強風に凍えながら頂上を目指すにつれて雲海の上に群青色の空が現れ茜色に染まり始めました。5時過ぎに見事なご来光。しかし、凍えた娘がもう限界。さっさと山頂を後にします。

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さて、落ち着いたところで晴れた山並みを見渡しますと、岩手山から八幡平にかけての稜線の紅葉は今がピーク。澄み渡る青空に色とりどりの紅葉の山並みに気分は上々。ご来光の寒さと強風に半べそかいていた小三の娘もすっかりご機嫌です。

下山は口笛吹きながら気分よく。
さて、そこで悲劇が起こりました。

岩手山を下り、第一の休憩場所に選んだお花畑。木道をベッドに気持ちよく、しばし昼寝をした後のことです。僕には「案内表示の木杭に攀じ登る」という実におバカな習性があります。この日も木道に寝転がって見上げた目の前の木杭にどうしても登りたくなりました。標高1500ミリ、150ミリ四方の山頂がそこにあります。勢いよく、えいっ、と跳び箱の要領で山頂に飛び乗り、座ろうとしました。しかし、いつもと違って少し前よりの重心にふらっとした次の瞬間、なすすべもなくそのまま地上めがけて墜落しておりました。
こうして地上に激しく叩きつけられ、息もできぬ不安の数秒間が過ぎ、よろよろと立ち上がろうとしたそのとき、胸のあたりに激痛が走りました。ああ、やってしまいました。以前にも肋骨を痛めたことがありますのですぐにわかります。
前日の登りで知り合って意気投合した友人が準備よく持ち合わせていた痛み止めを服用し、なんとかかんとか自力で下山しました。下山した場所は効能抜群の松川温泉。ここの湯でさっそく湯治です。温泉では気持ちよく体が動くものの、あがってしばらく経つと再び激痛が襲ってきます。
その日の夜からは寝返りも打てず、咳もくしゃみもできず、笑うことも許されない数日を過ごしました。
その後週末のたびに温泉での湯治を続けて今日に至っております。
今日で怪我から2週間が過ぎ、ようやく楽になってきました。
皆さん本当にご心配おかけいたしました。(反省)

ツナガル音楽祭 OAK FIELD

10月14日(土曜日)、15日(日曜日)に素敵な音楽イベントを計画しました。僕が設計で関わった「オークフィールド八幡平」と「東八幡平病院」にて3公演を予定しています。この素晴らしいポスターは友人のお嬢さん(中1)が描いてくれました。地域を音楽で結びます。オークフィールド音楽祭.jpg

「病院設備」1月号

「病院設備」という専門誌の今年1月号にコラムを寄稿しました。遅くなりましたがお伝えします。
「病院設備」1月号原稿.pdf

「人」から「人」へつながる旅

僕は旅が好きだ。
見知らぬ土地の心揺さぶられる風景
体験したことのない風習
初めて食べる味
気候風土から編み出された暮らしの工夫
そうしたものを求めて僕は旅をする。

以前は自分たちだけの秘密の場所を独り占めしたくて旅をしていたことがある。
しかし、自分たちだけなどというのはこれだけ多くの情報が手元の端末で飛び交う時代になるともはやただの幻想にすぎないのだと気付かされる。
今日、そうした目で見る風景には既視感さえ漂っている。
今は自分だけ、などと言える時代ではなくなった。
だからfacebookやPinterestのようなアプリケーションが生み出されているように、むしろ自分と自分の親しい人々との間に、ある共有意識を持つことに価値が求められている。
そうした流れもあるのかないのか、自分の旅のスタイルもいつしか変わった。

つまり、そこに「人」が在ることが欠かせないと思うようになったのだ。
いま、僕の旅はこの無形であるところの「人を訪ねる旅」にフォーカスされている。
「人」がその場所でどのような工夫をして暮らしているのか、どこからその日々の糧を得ているのか、そうしたことを知り次の世代のために生きる知恵としてつなげていくことが旅の醍醐味として感じられるようになってきたのだ。

そうした意味でいま僕がハマっているのは「佐渡島」
佐渡へは昨年9月からこの8月までで8回ほど訪れた。
人も風景も食べ物も風習も全てが素敵で、こんなに魅力的な暮らしが営まれている場所はなかなか他にはないと思う。
毎回新鮮な驚きと感動をこの島とこの島で巡り会った人々からいただいているのだ。

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